それぞれのお教室で、どれほどのスペースを確保できるかわかりません。パン教室を開業する場合、最低限必要とし、準備した必需品を記事にしました。これから開業を目指す方の参考になれば幸いです。
目次
大きな必需品
教室をOPENするのに、必ず必要な道具をいくつ準備すればいいでしょうか?
必ずMAX○人と、先に決める必要があります。これは、教室が大きくなれば、またその時に修正・補充できますが、開店と同時に必要な道具の数は用意が必要です。
- 冷蔵庫・・・自宅と共有ですか?パン教室用に準備できますか?
*私は、冷蔵庫は教室用に別に用意しました。バター、生イースト、牛乳、ナッツ類、チョコ、卵など、冷蔵保存の材料は、結構あります。クロワッサンなどのパン生地を冷やすためにも、冷蔵庫は必要です。
- ガス/IHコンロ・何口使えますか?
*パンに入れるカスタードクリームを作るのに「火」が必要です。私は卓上コンロを使い、対応しました。毎回使うわけではありません。長い時間でないので、交代で使用してもらうと良いでしょう。
- パンこね台・・・どのくらいの大きさですか?講師の説明を聞く机は?
*私の教室では、パンこね台6人対応と、ノートをとる机は別々でした。生徒さんがそれぞれ机について、その日のレシピを受け取り、身支度を整えて、パン作りを始めるという流れでした。
1次発酵中に特別作業がない時は、ノートをとる机に戻り、それぞれにお茶を入れ飲みながら、ノートを取り始めました。
教室によっては、スケッチボードを使いノートをとり、パン作り用のテーブルだけ用意するところもあるでしょう。
食卓テーブルに、パンこね板を置いてレッスンするところもあるでしょう。この場合には、MAX人数分と、講師の分と予備が必要になります。
- 流し・広さはどれくらいですか?
*流しの広さは、レッスンの時間にも多少影響します。私は、生徒さんが使ったものは、洗い物をして片付けてもらいレッスン終了としていました。なかなか流しを広くするのは難しいですから、生徒さんをうまく誘導して協力して片付けることを講師が意識する必要があります。
- オーブン・何台用意できますか?
*私の教室では、中2段のガスオーブンレンジを使用していました。2台です。4人分しか焼けないと思うかもしれませんが、作業する速さが、生徒さんそれぞれ違います。講師が上手くまわすことで、MAX人数分のオーブンの用意は必要ありません。ステンレスのシェルフに設置しました。
お店で使うような業務用オーブンを設置するような教室もあります。
生徒さんのお宅ほとんどが、電気オーブンレンジです。レッスンの時に、必ず電気オーブンの焼き時間と温度を伝えました。
- 食器棚・道具棚・・・教室用に用意ができますか?
*収納は、どのくらい必要ですか?リビングとキッチンを使って教室をやる場合、新たな冷蔵庫に、更に食器棚、オーブンと設置するスペースを確保できますか?
パンこね台を大きなもので用意するなら、下に収納できるタイプだと道具を収めることができます。
道具が上手く収納できれば、お茶用のカップやお皿は、シェルフの上段を上手く使うことも可能です。
更に教室によっては、発酵機や、パンこね器を用意するところもあるでしょう。
必要な道具
- ボール大・はかり(電子ばかりと、バネばかりを用意するとよい。)交代で使うことができます。
- 計量スプーン・15cc/(7.5cc)/5cc/2.5cc レッスンで使うものはスプーンの深いタイプか、浅いタイプかを統一して、生徒にも伝える。数セットは必要ですが、人数分ほどは要りません。
- 計量カップ・細かいメモリのものを用意できたほうが良い。プラスチックやガラスなどが使いやすい。交代で使用できます。
- ボール小・ぬり卵の用意や材料を分ける時に使う。プリンカップなども、計量小分けした卵やドライフルーツ入れになる。ボール小は、数個、プリンカップは、多めに用意しておくと、少量の材料の計量に重宝します。
- スケッパー・プラスチックとステンレスのものを用意できると良い。計量時はプラスチック、クロワッサンなどの生地の成形時には、ステンレスと使い分ける。人数分+2必要。
- サランラップ・発酵時に必要だが、私の教室では、一次発酵はシャワーキャップを使用していました。 シャワーキャップは、人数分+2+予備が必要。
- めん棒・長い物と、短めの物2種類用意できると良い。成形時に使いやすいほうで、均一に力をかけてパン生地を均一に伸ばしたいため。人数分+2必要。
- クープ用ナイフ・パン生地の表面に切り目を入れるためのナイフ。クープは深く入れると、焼き上がった時に、切り目の真ん中辺りから、パン生地がもりあがってしまう。パン生地の表面の皮をはぐように入れるとよい。人数分+2必要。クープナイフが手に入らなければ、カミソリでパンに表情を出すこともできる。
- パン切りナイフ・パンが切りやすいように、刃が波型のものが多い。1~2本でよい。
- オーブンシート・使い捨てのものから、洗って何度も使えるものまである。切り売りされているものなら、 人数分+2+予備が必要。
- ハケ・卵をパン生地に塗ったり、折込生地の粉をはらうことに使います。粉をはらう大きなハケは、人数分+2必要。小さなハケは交代でも使えます。
- オーブンの鉄板・オーブンの台数は、人数分でなくても、発酵を調整できれば問題ありませんが、鉄板は別注で、人数分+2+予備が必要 です。成形時に一人1枚の鉄板が必ず要ります。
- 茶こし・ザル・フルーツの水気を切ったり、飾りの粉砂糖を降るのに使います。 人数分ほどは要りません。
- パン型・食パン、イングリッシュマフィン・クグロフ、発酵ではバックコルプ型などは、 人数分+2必要。
- 霧吹き・パン生地をオーブンに入れる前に、使います。 人数分ほどは要りません。
- 生地ねかせよう布・綿と麻があり、麻布は柔らかくて通気が良い。ベンチタイムや、ハード系のパンに使用。 人数分+2必要。
事務用品・文房具
あなたは、レッスンレシピをどう用意しますか?
パウチしますか?ホワイトボードを使いますか?
カルテを作る用紙やノート、筆記用具、領収証、チラシ用の用紙なども必要です。
HPを作るならパソコン、プリンターなども必要です。
まとめ
道具はこれだけでは収まりません。
例えば、カスタードクリームを作る時の鍋、木べら、冷ますバットやお皿、お湯を沸かすやかんやポット、食器を洗うスポンジや布巾、卵を撹拌する箸など、細かいものを拾い出すことからやりましょう。
人数分+2必要としたのは、1つは講師の分1つは破損した場合の予備です。
教室をOPENする前に、試作をすると思います。大きなオーブンや冷蔵庫、パンこね台などが設置されたら、レッスンで教えるパンを1つずつ作り、全ての材料と、道具の使う場面と、収納を考えましょう。
OPENしてから「あれがない、これがない」では、カッコがつきません。
あなたの教室で限られた時間で、スムーズにレッスンを進めるためにも、必要最低限の準備は必要です。
ご購読ありがとうございました。