生徒さんが教室で習ったパンを自宅で作る時「習ってきたのと違う」は、よくあることです。それは環境、道具、材料などが違うからです。教室も生徒さんが自宅でも作れることを1つの目標に教えています。そのためのレッスン方法のお話です。
目次
教室で作るようにはいかない
何度も通ってくれている生徒さんから、電話がかかってきました。「クロワッサンの生地に、バターを折り込んで、生地をのばしていたら、すご~くのびたんです。」
「バターたっぷりのパンにはなりますが、クロワッサンの折込はもう出来ないかもしれませんね!」こんな会話をしました。
教室にいたなら、この失敗はないです。
生徒さんは自宅で、休日に子供と一緒にパン作りを楽しんでいる最中に、電話をかけてくれました。
教室では「発酵が終わったパン生地を○cm位を目安にバターを包んで、伸ばし、ラップに包んで冷やしましょう」とレッスンをして、ノートもとっています。
生徒さんに、「焼き上がりは、バターたっぷりパンで、美味しく出来たけど、クロワッサンに仕上げることが出来なかった」と、後日報告いただきました。
よくあることです。生徒さんは、思い通りには出来なかったけど、美味しいパンは焼けました。子供と一緒に作るパンの味は格別です!
「おふくろの味」が、「手作りパン」と答える子供がいたら、ちょっと素敵なママだと思いません?
そして、「ママの味」は受け継がれるかもしれません。
レッスン中、的確なアドバイスを意識する
教室で、指導を受けながらでもパンを上手に焼けたことは、パンを作ってみたいと思っていた生徒さんには、大きな喜びです。
生徒さんは、 材料を揃え 、家にある道具で代用できるものは代用し、教室で出来上がったパンの成功例を思い出しながら、自宅で挑戦します。
生徒さんは「入れたつもりの塩が入っていなかった」とか、「発酵がうまく出来なかった」とか、はたまた「全く合わない材料を入れてみちゃおう」など、いろいろ失敗や挑戦を繰り返します。
慎重な人は、教わったとおりに作る人もいるかもしれません。
回を重ねて、美味しいパンが焼けるようになっていきます。
講師は一歩先をみて、よく自宅でパン作りをする生徒さんには、アレンジ方法をアドバイスしたり、家族が多くて一度に作るパンの数が多い生徒さんには、時間配分をアドバイスすることなども、講師として意識しておきたいことです。
その生徒さんにあったアドバイスこそ、「生徒が求めていること」の一つでもあります。
講師が一人一人の生徒さんにあったアドバイスができることで、生徒さんは更に上達してくれます。
まとめ
私は、生徒さんが自宅で作り、電話をもらえる事が嬉しかったです。
それは生徒さんとの人間関係が良好であることでもあります。
生徒さんの失敗事例は、全ての生徒さんのパン作りを成功させる近道になります。
誰が失敗したではなく、失敗の一例として生徒さんに紹介できることも、パン教室を運営する私自身の財産にもなりました。
パン作りはホントにおもしろいです!
誰でも、なれてくると色々な材料を試してみたくなります。そんな奥深さもパン作りの楽しみです。
失敗したことをクヨクヨさせないで、成功へのアドバイスをしましょう。
信頼度も高まります。
ご購読ありがとうございました。