教室は自宅です。どんな時でも慌てずに対処できるよう、最善を尽くします。そのためにどんな準備が必要か?のお話です。
目次
レッスン中の病人
一時期よく聞いた「想定外」は、今でもよく使われますが、それは時と、場所を選ばずに起きます。
私の教室には、小学生から80歳前のおばあちゃんまで通っていました。
おばあちゃんは一人で来ることは少なく、お友達同士だったり、姉妹だったり、教室に来ることを楽しみにしていました。
私も元気な生徒さんに会えるのは、毎回楽しみでした。
私自身まだ経験のない年齢というのは、その年齢だから起こりうる体調の変化のこと、をネットや本で多少なりとも勉強しておく必要があると、身にしみて感じた事がありました。
冬の寒い日に、おばあちゃん生徒さん2人で、午前中のレッスンを予約して、予定どおり来てくれました。
お二人とも元気です。
いつもどおりレッスンを始めました。
パン生地を1次発酵に入れ、椅子に座った時です。
一人のおばあちゃんが、フラフラと倒れ込みました。一大事です!
その日は冬の乾燥した晴天でした。ご年配の方は、「暑い=熱中症=水分補給」は意識しています。
しかし、冬でも水分不足は起きるんです。しかもトイレが近くなるからと、水分を控える人もいます。
偶然にも姉妹でレッスンされていましたので、水をひと口、口に含ませて、横になってもらい様子を見ているうちに、顔色が良くなりました。ホッとしました。
もし身内の方が一緒でなければ、どう対処するべきでしょう?
泡を吹いたほどではないにしろ、ご年配の方が具合を悪くした場合、すぐに家族に連絡して、家族が来れるのか?救急車を手配するのか?を、早急に判断しなくてはいけません。
どんな人でも緊急連絡先をカルテに書いてもらう重要性
何度も言います。
お客様情報をカルテに書き込むことは大変重要です。
新しいお客様が来てくれた時に、「緊急連絡先」は省いてはいけません。
大きな教室なら、スタッフも何人もいるでしょう。緊急事態も店長が対処できるかもしれません。
しかし、教室はあなたの自宅です。
生徒さんの具合が悪い、生徒さんが怪我をした、最低限の応急処置ができるものは用意が必要です。
ご年配の方には、レッスンの流れの中で、常日頃の体調の変化を確認することを意識しましょう。
小さな生徒さんは、器具の扱いを十分注意してみている必要があるでしょう。
まとめ
どんな時でも、焦らず余裕を持って対処することが必要です。
なぜなら教室はあなたの自宅です。生徒さんはキッチンは使っても、救急箱のある場所を知りません。救急車を呼ぶにも、すらすら教室の住所は出てきません。
「想定外」のリスクを少しでも減らすことはできます。
- 緊急連絡先を入会時に記入してもらう
- レッスン会話に中で、「いつもと違う」を見落とさないよう意識して会話するetc…
起きる前にできることはあります。教室でのレッスンは楽しいです。「想定外」も、めったに起きることではありません。
準備できることはしっかり準備して、教室運営をしましょう。
ご購読ありがとうございました。