初めてパンを作った時の感動体験を説明会に来るお客様に体感してもらい、お客様は生徒になり、生徒さんが作った手作りパンは、その周りの人にどんな影響を与えていくかというお話です。
目次
パンが出来上がる感動を伝える
何でもそうですが「自分だけが知っている」「自分だけが美味しい」には、幸せの限界があります。
誰だって、初めてがあります。
私が初めてパン作りをした時は、材料のこと、発酵のこと、何がなんだかわかりませんでした。言われたとおりに作って、「私でもパンができるんだ!」「美味しい!!」感動しました。
あなたは、初めてパンを作った時、どんな気持ちになりましたか?
私は、強力粉・水・イースト菌、塩、バター、砂糖を混ぜて、こね始め・生地がまとまってくる感じが、面白く、気持ちよかったのを覚えています。
初めは、どこに力を入れたら良いかもわかりませんでした。
イースト菌が働いて、発酵が終わった時の、しっかり発酵できているか?の確認では、「パン生地って、こんなに膨らむんだ!」と、ふわふわの生地を触りながら思いました。
教えてくれる先生の手には、パン生地がくっつかないのに、私の手はベタベタでした。それでも、なんとか形になりました。
焼き上がった時の感動は、作った人しか味わえません!
その1回の感動が、もう一度作ってみようになり、誰かに食べてもらい「美味しい」と言われ、自信に繋がり、その先に「教室を開いて教えてみたい」があります。
パンが出来上がった時の感動を、あなたの教室で、生徒さんに伝えていくのです。
パンを作れるようになった時、回数を重ねていくと、自然と「誰かに食べさせたい」という気持ちになります。
自分だけの感動が、家族や、パートナー、友人に食べてもらうことで、美味しさが2倍にも3倍にも膨れ上がります。
食べてくれる人が増えるにつれ、 「どうやって作るの?」「むずかしいでしょ?」 と、「美味しいね」を言ってもらえて、パンを作れることが自慢になります。
自分で作ったから、多少不格好なパンでも材料の計量から焼き上がりまでわかっているから、「美味しいね」が嬉しいんです。
パンを作る時に、自然と誰かの顔が浮かびます。そんな「美味しいね!」の一言から始まるパン教室です。
教室に通う生徒の気持ち
生徒さんは、「いろいろなもの」を持って、レッスンに来ます。野菜や旅行のお土産もいただきますよ。「いろいろなもの」違いですが💦
- 今日は体調が悪かったけど出かけてきた。でも先生の顔見たかった。
- お母さんとケンカした。聞いてよ先生!
- 明日は彼氏の誕生日なの。手作りパンとお料理作るの。喜んでくれるかしら!
- お友達と旅行に行ってきた。美味しいパンがあったよ。etc…..
生徒さんは、今その時の気持ちと一緒に、パン教室にやってきます。
そしてパンを食べさせたい家族の顔や、ケンカしたお母さん、彼氏の顔やお友達を思いながらパンを持ち帰ります。
「美味しいね!」って言ってもらえます。
講師ができること
色々な気持ちと一緒に教室にやってくる生徒さんは、パン作りと同時に、先生に話を聞いてほしいのです。
答えが欲しいわけではありません。
パン作りのレッスンの流れの中で、気持ちを入れ替えれたり、スッキリした顔になったり、パン作りのレッスンの場は、そんな気持ちのリセットにも活用されます。
あなたが、いつもの通りでいてくれるから、生徒さんは安心して通えます。
まとめ
パン教室をやっていく上で「あなたが初めてパンを作った時の気持ちと、パン生地を触った時の感触、自分のパンを食べてもらい「美味しいね!」と言ってもらった言葉を忘れてはいけません。
それは、「感動、感触、感謝」です。
自分は教える立場です。
わかっていて当たり前のことも、初めてパンを作る人にはワクワク&ドキドキです。
パン生地に、おっかなびっくり触ります。
そして、生徒さんはパンを持ち帰り、食べてくれた人に「美味しいね」と言ってもらうでしょう。
初めは、計量スプーンの大きさを間違えてしまったり、パン生地をこねる力が上手に入れられなかったり、ドタバタ劇を繰り返しながら、講師自身も大きく成長させてもらうのです。
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