自宅でパン教室をやりたいと、家族に話しても手放しで「いいよ!」と言ってもらえる家ばかりではありません。パン教室をやりたくてウズウズしている自分の気持を抑えて、自分と家族の立場を置き換えて考えてみましょう。家族に、どれ程の我慢と協力をお願いするかのお話です。
目次
家族の「がまん」を考える
ママが日曜日に仕事、
お友達の家では日曜日にママがお誕生日会を開いてくれるのに・・・いいなぁ
我が家の普通は、誰かの我慢の上に成り立つのかもしれません。
「パン教室を自宅で開きたい」と家族に口にする前に、日々の生活の中で家族にどんな負担をかけるだろう?と考えましょう。
教室を開きたい場所は、それぞれ条件が違います。
- 都会の真ん中、マンションの一室
- 都心を外れた一軒家
- 最寄り駅近くのマンション
- 田舎の一軒家etc…..
教室をOPENする場所は、条件も違えば、置かれている状況も違います。
- 夫婦だけ
- 祖父母同居
- 子供あり
- 未婚家族&両親同居etc…
パン教室をやるということは、キッチンとリビングと玄関とトイレを最低限必要とします。
教室をOPENする場所によっては、駐車場も必要かもしれません。
- 何時から何時まで営業しよう?
- 比較的家族がキッチンを使わない時間で、生徒さんが通いやすい時間帯は何時か?
自宅の生活リズムを、しっかりリサーチする必要があります。
営業時間は簡単に変えられません。
お客様が、頻繁に出入りする家では、常に他人がいることが気にならないかもしれません。
一般的には、常にお客様が来る家ばかりではありません。
家族も、生徒さんに廊下で目があったら無視はできません。
トイレが2つも3つもある家も、そんなに聞いたことがありません。
家族は、自分の家のトイレに、入りたい時に気を使うことになるのです。
家族の負担を書き出し、協力をお願いする。
家族に負担させてまでも、パン教室を開きたいのです。
頭を下げる前に、自分の想いを伝えるために、その教室がどのくらい家族の負担になるのか?
開業準備から、OPEN、1日のレッスンで部屋を使う時間など、決めておかなくてはいけないことはたくさんあります。
- どのくらいの人数が来るの?
- 光熱費は?
- 冷蔵庫は別で用意できるの?
- レッスンをするテーブルは?
- どの部屋を何時間使うの?etc….
自分が家族側の立場で、いろいろ書き出してみましょう。
パン教室は1回限りではありません。
継続して営業するために、家族の協力は不可欠です。
話しを聞いてもらいたいのなら、聞いてもらえるだけの材料を事前にしっかり準備することが必要です。「まず、話を聞いて下さい」と、お願いするしかないんです。
まとめ
家族には、具体的な教室運営案と、それに伴う不自由さをしっかり伝えましょう。
家族からの質問に十分に答えて、納得してもらえるまで話し合いの場を持ってもらうのです。それしかないんです。
教室をやりたいと言う前に、家族は「美味しいね!」と、あなたのパンをたくさん食べています。
もしかしたらあなたの家族は、「あなたが焼いたパン」を、ちょっとの自慢と一緒に、友人にプレゼントしているかもしれません。
家族は、手作りパンの美味しさを知っています。
パン教室開業を理解してくれた家族は、あなたのパン教室の協力者になります。
あなたのパンの味が美味しい!を知っている、そして新たに開業するパン教室の応援をしてくれる、最高の営業マンを手に入れたのです。
不自由さを与えている家族に感謝して、家族の自慢のパン教室は開店するのです。
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