畳はお手入れの仕方で、畳の持ちが変わります。畳を掃除する時は、必ず畳の目に沿って行います。畳の目を無視すると、ゴミが取れないだけでなく、畳自体を傷めます。正しいお手入れをして、大切に長く使うお話です。
目次
畳に凹みがあっても、諦めないで!アイロンで直すコツとは?
いつも同じ位置に配置してある、畳の上の家具。
机や和ダンス。
部屋の模様替えや、掃除で動かすと、畳に凹みができます。
家具をどかしたからって、凹みはなくなりません。
濡らしたタオルとアイロンと霧吹きを準備します。
- 霧吹きで凹みの部分に、水を吹きかけ湿らせます。
- その上に、濡らしたタオルをあてます。
- タオルの上からアイロンをかけます。
アイロンの熱で、畳が蒸らされて、凹みが膨らみ、元通りになります。
絨毯でも、使える方法です。絨毯のねていた毛が、ふわっとします。
近年、畳よりフローリング+絨毯の家が多いので、絨毯の凹みに活躍しそうですね。
黄ばんだ畳を傷めずに回復させるには、お酢が最適!
長年使っている畳は、自ずと黄ばんできます。
黄ばんだからといって、その都度張り替えるというわけにもいきません。
掃除をするにも、こすれば傷むし、畳自体が水気を嫌います。
黄ばみを落とす方法は・・・
キッチンにある「お酢」を使います。
バケツに7分目の水を用意します。
大さじ1杯のお酢を入れ、雑巾を絞り、畳全体を雑巾がけします。
黄ばみや汚れが落ちます。
お茶 (お湯に抹茶を溶かしたものでもOK) で、雑巾がけも効果的です。
お茶に含まれるカテキン成分に、殺菌作用があります。
畳は水気を嫌うので、必ず乾拭きで仕上げます。
月に1回位のペースで乾燥した、晴れの日に行うのが最適です。
畳に液体をこぼした時は、塩と歯ブラシで速攻対処!
コーヒーやお茶、ジュースにお酒など、ウッカリこぼしてしまうことがあります。
素早く、雑巾やペーパーで拭き取ります。
こぼした箇所の上から塩をかけ、塩が湿ってきたら、古歯ブラシで、畳の目に沿ってこすります。
掃除機をかけて、固く絞った雑巾で拭き取れば、終了です。
畳についたガムを、綺麗に剥がす方法は?
ガムが、畳に目に詰まってしまったら、ベンジンを染み込ませた布で拭き取ります。
次に、必ずあて布をしてアイロンをかけ、柔らかくして取り除きます。
畳の表面についたカビは、ぬれ雑巾で拭いてはいけない。
梅雨の時期などには、風通しの悪い部屋で、知らず識らずのうちに、カビが生えてしまっていることがあります。
ついつい、絞った雑巾で拭き取りたくなりますが、ちょっと待って下さい。
使い古しの歯ブラシと、消毒用アルコール液か木酢液のどちらかと、古布を用意します。
畳の目に沿って歯ブラシでカビを取り除きます。
消毒用アルコールか木酢液を古布に染み込ませて、拭き取ります。
汚れがひどい時は、お湯で固く絞った雑巾を使いますが、畳は湿気を嫌いますので、基本は乾拭きで対処します。
乾燥した晴れの日に、外に出して干しましょう。
新しい畳の白い粉の正体は泥!カビではありません。
新しい畳は、い草の香りに包まれて、気持ちを落ち着かせます。
新しい畳をはめた時、ちょっと注意してみて下さい。
白い粉のようなものがついている場合があります。
この粉の正体は、白い泥です。
畳の傷や色あせを防ぐために、い草を白い泥に漬け込んだためです。
カビではありません。
ぬれ雑巾で拭くと、黒ずみの原因になります。
乾いた雑巾で拭き取りましょう。
畳についたタバコの灰、あら塩でスッキリ!
タバコの灰や、パウダーが畳に目に詰まった時は、その箇所にあら塩をふりかけます。
そして、その上から叩くと詰まったものが浮き出てきます。
畳の目に沿って、掃除機をかけます。
タバコの焼け焦げは、古布にオキシドールをつけて、脱色することで、目立たなくできます。
和室の障子を張り替えたら、寒天で強度アップ!
和室に、障子を使っている家はたくさんあります。
ご自分で張り替える人も多いでしょう。
張り替えたばかりの障子は、案外もろいです。
そこで、寒天液を使います。
張り替えた障子が、乾いてきたら、薄く溶いた寒天液をハケで、障子全体に塗ります。
ひと手間ですが、寒天液を塗るだけで、強度がUPします。
障子の黄ばみに大根おろしが効く!
障子の桟のホコリは、水拭きをせず、はたきをかけるか、乾拭きをします。
水拭きは、障子の桟にホコリが染み込んで、シミの原因になります。
障子の黄ばみが目立つようになったら、大根をおろします。
スプレーボトルに入れ、障子に吹きかけます。
しばらくすると障子は、白くなり、強度もアップします。
まとめ
畳は、使用頻度にもよりますが、何年か使いプカプカとしてきたら換えどきです。
全てを換える必要がない場合もあります。
畳は、「表替え」「裏返し」と畳床をそのまま使えることもあります。
換えどきを感じたら、一度畳屋さんに相談しましょう。
ご購読ありがとうございました。